不思議な話(二ーマンのピク詰め)復刻版H

      ー実際に体験した不思議な出来事の記録ですー

088 「そっくりさん」

 ある時期、嫌になるくらいある人に間違えられたことがあります。その人は私も良く知っている人で、着るものや持ち物のセンスが似通っているのは薄々感じていましたが、自分的には間違われるほど似ているとは思っていませんでした。

その人も絵を描いていましたので、美術館などで間違えられることが多かったのですが、福岡の美術館では、あるご婦人にどんなに説明しても信じてもらえず、仕舞には怒らせてしまったこともあります。その時期はそういう事が何度も続いたこともあり、常にそのことを気にしていました。



そんな時、ある美術関係の会合でその人と会う機会がありましたので、この際だと思い大幅なイメージチェンジをして会合に出席したのですが、偶然というのは恐ろしいもので、何とその人も同じようにイメージチェンジしていたのです。

驚いたのは、思い切って人生でこれまでに一度も履いたこともない種類の靴をチョイスしたにもかかわらず、その人も新品の全く同じ靴を履いていたのです。それを見たときはチョッとゾッとしました。

外見が似ていると思考まで似てくると言うことなのでしょうか。


コオロギのアトリエ