191 「未確認凶暴魚」

釣り好きのＫさんから聞いた話です。近くに一級河川があるのですが、その橋の下で得体の知れない魚に遭遇したと言うのです。結局は姿を確認出来ずに逃げられたそうなのですが、その話の内容が過激なのです。

その日の夕方からＫさんは友人と２人でその橋の下で鯉釣りを始めるのですが、夜中の９時頃に友人の竿にとんでもない当たりがあったそうです。

長時間のやり取りの末、そばまで寄せることは出来たのですが重すぎて岸まで引き上げることが出来ず、友人は仕方なく川の中に入って魚を抱えてあげようとしたらしいのですが、何と足を食いちぎられたと言うのです。

                                         

私は足を一本持っていかれたのかと思ったのですがそうではなく、ふくらはぎの一部を食いちぎられたそうですがそれでも大怪我には変わりありません。

Ｋさんは巨大なフグだろうと言いますが確かにフグは強力な歯を持った魚ではありますが、ふくらはぎを食いちぎる程の大きさとなると１メートル以上はなくてはなりませんし、そんな巨大なフグが海から数キロメートルも上流の淡水域にいるとは思えません。

もし海水魚がその場所で生息可能であるなら『サメ』の方が可能性はあると思います。実は数年前にその川の河口で体長１メートルほどのサメを釣った経験があるからです。

コオロギのアトリエ