不思議な話(二ーマンのピク詰め)復刻版H

      ー実際に体験した不思議な出来事の記録ですー

243 「確認不可能」

ワン達の散歩コースの途中にある小さな公園には道路と公園を仕切る柵の内側に種類の違う数十本の木が植えられています。それらの木々は定期的に手入れされていて、中でもキレイな球形に刈り込まれた高さ4メートルほどの糸杉などは、現代アートのオブジェのようで私のお気に入りになっているのですが、そのステキな丸い糸杉にはひとつだけ気になることがあります。

散歩はいつも夜中になるのですが4~5本ある丸い糸杉の中の1本だけに何かが突き刺さっているのです。手が届く高さではないので触って確認が出来ないのですが、見た感じだとテレビのアンテナか軽金属の柵の一部のように見えます。

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剪定をしたときに植木屋さんが忘れていったものかとも思いましたが作りが結構複雑で植木屋さんが使う道具と言うよりは装置のような印象なのです。昼間にチャンと確認しようと思うのですが不思議なことに朝になるとそのことをすっかり忘れてしまっていて、明日こそは明日こそはで結局確認できないまま1年の歳月が流れてしまいました。

これも夜中に書いていますのできっと明日の朝には忘れてしまっていると思います。その金属以外にも満月の夜に限って大きな赤い花や白い布のようなものがくっついていることがあるのですが、出来れば面倒臭い事ではなく、子供のイタズラであってほしいと願っているのです。

コオロギのアトリエ