不思議な話(二ーマンのピク詰め)復刻版H

      ー実際に体験した不思議な出来事の記録ですー

261「インプット」

人というのは自分の日頃の生活をベースにして物事に対応しているので自分にとって当然と思っていることが第三者には通じないことが間々あります。

たとえば道を尋ねたときに、銀行に縁の深い人は銀行の位置をベースに道を教えてくれます。それは人によってガソリンスタンドだったり、コンビニだったり、ファミリーレストランだったりするわけですが、妹の娘の場合はベースがパチンコ店です。

『あそこの「ウイング」を左に曲がってしばらく行くと「ラスベガス」があるでしょ?そこを右に曲がると右側に「ヴィーナス」見えてくるから…』

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パチンコに縁のない人には何のことやら全くわかりません。その妹の娘のパチンコ好きは筋金入りで、どれだけ好きかと言うとこの間ホカ弁屋さんで弁当を注文するときに店員さんについに言ってしまったのです。

「とんかつ弁当をひとつと、ハンバーグ弁当をひとつ。それと、から揚げを単発で…」

勿論、『単品』と言う所を言い間違えたのですが、残念ながら妹の娘は『単』と来たら『発』と反応してしまうほどパチンコが好きだと言うことです。大丈夫かなぁ…

(注『単発』とは『確変』に対するパチンコ用語で、大当たりしたときに何度も続くか一回切りで終わるかのことです)

コオロギのアトリエ