不思議な話(二ーマンのピク詰め)復刻版H

      ー実際に体験した不思議な出来事の記録ですー

295 「ネブカ節」

私の住む地域だけなのかもしれませんが、歌があまり得意でなく音程を上手くとれない人の歌のことを『ネブカ節』と言います。子供の頃からチョクチョク耳にしていた言葉なのですが最近は滅多に聞くことがなくなってしまいました。


ところがつい最近その『ネブカ節』という言葉を口にする人と何年かぶりに遭遇して嬉しくなったのですが、フト『ネブカ』の意味が気になりました。その意味はその場にいた4、5人全員が理解していたのですが不思議なことに誰も『ネブカ』の語源を知らなかったのです。

その場では『サメ』のことを『フカ』と呼ぶことがあるので、おそらくサメが寝たときにかくイビキのようにリズムが単調なことを言うのだろうという結論で決着が付いたのですが、はたしてサメがイビキをかくものなのかどうかも疑わしいので、このさいですからちゃんと調べてみました。

                        ネブカ-s


 

調べてみるとネブカとは根の部分を通常より地中深くで長めに育てた『ネギ』のことでした。この方言が生まれた地域のネギはその『根深ネギ』が主流でネギのことをネブカと呼んでいたのでしょう。つまり歌の上手でない人はネギのように節がないと言うことらしいです。

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