不思議な話(二ーマンのピク詰め)復刻版H

      ー実際に体験した不思議な出来事の記録ですー

390 「洗濯機」

信じられないかも知れませんが私が子供の頃には洗濯機はありませんでした。幅が30センチ位で長さが70センチ位の表面にギザギザの凹凸のある木の「板」で洗濯していました。

洗濯機が我が家に導入されるまでの数年間は洗濯板が常識だったのですが、洗濯機の圧倒的なテクノロジーの前にあっという間に姿を消します。驚いたのは洗濯機の進化の早さで、半年もしないうちに2つのローラーで洗濯物を挟み込み、「絞る」という画期的な装置が組み込まれます。

                   洗濯機-s

当時は高速で洗濯層を回転させ水分を飛ばすなどと言った発想はありませんでしたので、おとな達はこのローラーを手動で回転させ絞るという夢のような機能を絶賛しました。

子供達はと言うと左からローラーに入った洗濯物が右側から出てくる時にはスルメの様に一枚の板みたいになって出てくるのが嬉しくて母親がローラーを回転させるのを洗濯機の横ワクワクしながらで待っている。そんな時代でした。

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