不思議な話(二ーマンのピク詰め)復刻版H

      ー実際に体験した不思議な出来事の記録ですー

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

190 「蛍」

子供の頃、季節になると家の近くの小川にホタルが飛んでいました。夜になるのを待って近所の子供たちと一緒にホタルを捕まえるのが楽しくて、毎年その季節を楽しみにしていたのですが、ある年の蛍狩り以来ホタルを捕まえるのが怖くなってしまいました。ホタ…

189 「パラサイト」

尊敬する造形作家のRさんは不死身だそうです。何と数千年も行き続けているらしいのです。彼がそれを確信したのは彼の父親が亡くなられた折に父親の魂がRさんの中に入って来たかららしいのですが、結局RさんはRさんではなくRさんの父親という訳です。 も…

188 「予感」

こんなことを考えたことがあります。もしかしたら高額の宝くじに当たる人は宝くじを購入する前から既に当たっている人ではないかということです。と言うのは既に未来は確定していて、未来で宝くじに当選した自分が宝くじを購入する前の過去の自分に何らかの…

187 「油」

東京時代の初めてのバイトは新宿の高層ビルの最上階にあるレストランでの皿洗いでした。夕方の5時から10時まででしたが豪華な夕食付きということもあって結構気に入ったバイトでした。仕事にも慣れてきたある日のこと、最後に厨房の床をデッキブラシで掃…

186 「LOVE」

小学4年生の夏休みも残りわずかになったある日のことです。自由研究を提出しなければならないのに怠けて何もしていませんでした。途方に暮れている私を見かねて父親が手伝ってくれると言うのですがあまり嬉しくはありませんでした。というのは子供心に父親…

185 「ななちゃんー2」

昼の12時と夕方のサイレンに反応して4匹のワン達は遠吠えをするのが日課になっているのですが、最近どうも『ななちゃん』の遠吠えに気迫が感じられないので『ななちゃん』に気づかれないようにコッソリ覗いてみました。サンちゃんとハチ君はちゃんと空に…

184 「ななちゃん」

家には4匹のワンがいます。それぞれに個性があって皆かわいいのですが、中でも『ななちゃん』の可愛さは群を抜いており、賢さも他のワンとは別格な感じがします。それに手(前足)がとても器用で、手首の返しが他のワンとは比べものにならないくらいに柔軟…

183 「勘違い」

普段はマズそんなことはしないのに、タマタマ何かの拍子でそうしてしまったことがとんでもない事態を招いてしまうという事があります。あれは数年前の蒸し暑い夏の夜のことです。家には4匹のワンがいて彼らの生活するスペースはお隣さんとブロック塀で隔て…

182 「Rさん特集」

RさんとKさんが車で移動中に前から走ってくるマラソンランナーの素晴らしい足の筋肉を見た時のRさんの言い間違い。 「Kさん、あのランナー足の筋肉を見てごらんよ、まるで『カモ』のようだね」 もちろん『カモシカ』のことなのですが、水かきの付いた細…

181 「言い間違い」

造形作家のRさんの工房で皆と一緒に昼食をとっていたときの話です。当時工房に出入りしていた通称『ベティー』という素敵な女性をRさんはとても気に入っていて、事あるごとに言葉のチョッカイを出していたのですが、残念なことにRさんはとても『言い間違…

180 「ナンバープレート」

随分前の話です。私はそれまで自動車やバイクのナンバープレートの数字は4桁だと勝手に思い込んでいたのですが、従弟のS君の家で見せられたS君の母親が最近購入したという中古の50ccのバイクのナンバーは何と5桁でした。最初の3桁の数字は小さめで…

179 「予知」

絵を描いていると時々奇妙な現象に遭遇することがあります。普通は油絵の具かアクリル絵の具でキャンバスに描くのですが、その日の夜遅くに何故か『クレパスでただひたすら画用紙に色を塗りたい』という衝動にかられます。 そのうち全体的に赤い画面の中に人…

178 「インコ」

その話をいつ何処で誰に聞いたのかが思い出せないというのがもうひとつあります。その話も鳥の話なのですが、それはこんな話です。少年が友達の家にお泊りをするのですが、その家では鳥かごに入った黄色いインコが飼われていました。鳥かごは居間に置かれて…

177 「ジュウシマツ」

この話をいつ何処で誰に聞いたのかが思い出せないのですが、何故かリアルな映像として記憶にあるのが不思議といえば不思議なのです。それはこんな話です。最近は鳥かごで小鳥を飼う家庭が少なくなくなりましたが、私が子供の頃には小鳥を飼うのがブームのよ…

176 「イッシー」

新婚当時、鹿児島県の池田湖までドライブしたときの話です。その湖には『イッシー』という体長10~20メートルのネス湖のネッシーのような怪物が生息しているとのことでした。料金を払えば地元の業者の人がモーターボートで最近イッシーが撮影されたとい…

175 「ポール」

「僕はやっぱり『ポール』の感性が好きだ。何処となく東洋的な感じがしないか?」 東京時代、友達に突然そんなことを言われたことがあります。 私「ポールって誰だよ、外国の友達か?」 友達「ポールを知らないのか?絵を描く者がポールを知らないのはどうか…

174「五寸釘」

30代の頃、遊園地内に造形物を造る仕事をしているときのことです。何故あんな無謀なことをしたのか今考えても不思議なのですが、組み立て式の足場の上から飛び降りたことがあります。おそらく一緒に仕事をしていた若者達に良い所を見せたかったのだと思い…

173 「思い込み」

『パ』とか『マ』の音を発音する時には上くちびると下くちびるを一度くっつけなければなりません。それを破裂音と言うらしいのですが、それでは上くちびると下くちびるをくっつけずに『北海道』と言ってみてください。・・・ハイどうぞ! 実は『ホッカイドウ』…

172 「行進」

かれこれ25年くらいの付き合いになる湯布院のUさんにはこれまでにいろんな話を聞かせていただいたのですが、その中にひとつだけどうしても信じられない話があるのです。私も変わった体験には縁が無い方ではないので大概の事は受け止めることは出来るので…

171 「弥勒菩薩」

随分前にある企業が主催する小さな展覧会を覗いたときの話です。その展覧会は一般から公募した作品を200点ほど展示しているのですが、その中に『ミロク菩薩〇〇』さんという作家がいました。勿論ペンネームなのでしょうが、その大胆なペンネームが気にな…

170 「消滅ー3」

今まで確かにそこにあったはずの物が突然消えてなくなるということがたまにあります。ここ2年くらいはその現象にお目にかかっていなかったのですが、昨日、遭遇してしまいました。私はデジカメで撮影した作品のデーターをパソコンに保存しているのですが、…

169 「親指」

初対面の新聞記者の女性の方と話をしていたときの出来事です。話の流れから『手相』の話になり、手相を見せて欲しいと言うので私は普通に左手を開いて記者の方に見せようとしたのですが何と手が開けないのです。何故か指が『ツッタ』状態なのです。正確には…

168 「Kさん」

今まで出会った人の中でKさんほど不思議な人はいませんでした。Kさんと言ってもあのKさんではなく、あっちのKさんです。Kさんは『ヤジリ』を探すのがとても得意で、おそらくそれをライフワークにしていたと思います。その膨大なヤジリのコレクションは…

167 「ヘリコプター再び」

この『不思議な話(ニーマンのピク詰め)復刻版』の第2話で母親がヘリコプターと親密な関係にあることを書きました。覚えていない方のために簡単に説明しますと、母親はヘリコプターと特殊な係わり方をする人で、母親が飛行中のヘリコプターに手を振るとそ…

166 「モモンガ」

私は欲しいものがあると、その写真やパンフレットを手に入れ隅から隅まで観察し、自分が実際に手にしている所をイメージします。今はインターネットで可なり詳しく調べられますのでイメージするのも随分と楽になりました。そのイメージがリアルであればある…

165 「ジャンプ」

蚤は自分の身長の50倍のジャンプが出来るそうです。4ミリの蚤なら約20センチのジャンプが出来るわけですから170~180センチの人間に置き換えると85メートル~90メートルのジャンプをしている計算になります。ところがそんな驚異的なジャンプ…

164 「幻覚」

もし幻覚を見たとしても本人はそれを幻覚だとは認識できないそうです。脳がそれを信じている限りその幻覚はその人にとっては現実なのです。これは中学2年生の夏休みに経験したリアルな幻覚のお話です。その日も勉強はそっちのけで居間の漆喰の壁に足の裏を…

163 「テレパシー」

私が理解している『テレパシー』というのは、言葉を交わすことなく相手の意識に直接アクセスする能力だと認識しています。残念ながら私にはそのような能力はないのですが、会話もしていない相手に突然返事をされたり、突っ込まれたりすることはよくあります…