不思議な話(二ーマンのピク詰め)復刻版H

      ー実際に体験した不思議な出来事の記録ですー

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

223 「チキン」

東京時代にケンタッキーフライドチキンを2週間毎日8ピース、夕食のおかずとし食べた経験があります。今はどうか知りませんが当時は高円寺にはケンタッキーは無く、わざわざお隣の中野駅まで買いに行っていました。毎日ほぼ同じ時間にパーティーバーレルと…

222 「幻の右ストレート」

私は今日まで殴り合いの喧嘩をしたことがないので自分のパンチ力がどの程度なのかを知りません。ただ、一度だけもしかしたら相当な破壊力があるのではないかと思われる体験をしたことがあります。それは東京時代、高円寺のアパートで起こりました。 窓拭きの…

221 「みずな」

農業を営んでいる義理の兄に関する話です。兄の畑では主に春から夏にかけては「紫蘇」、秋から冬にかけて「水菜」を作っているのですが、最盛期には応援を頼むくらいに忙しくなります。 それは2年前の12月、水菜の収穫が一番忙しいときに起こった不思議な…

220 「風鈴」

小学3年生の頃の話です。夏休み直前の図工の時間に『風鈴』を作りました。既製品のキット状のものを組み立てて着色するくらいのものだったと思いますが、とても良い音色に満足したのは覚えています。 その風鈴は終業式の日に先生の批評付きで家に持って帰る…

219 「棒幅跳び」

その小川の中流には川の淵をコンクリートで補強された部分がありました。小川は水量こそありませんでしたが幅は5メートル近くあり、誰かの発案でそこを物干し竿のような孟宗竹を使って棒高跳びよろしく跳び越えるという遊びが流行るのですが、最初の頃は誰…

218 「吹き矢」

『落とし穴』同様『吹き矢』もやはり3チームに分かれて戦いながらそれぞれに吹き矢のグレードを競うのですが、このときは3チームそれぞれの個性が出てとても面白かったです。吹き矢といってもその辺の竹やぶから適当な竹を切って来て加工するだけなのです…

217 「落とし穴」

子供の頃に近所の子供達の間で『落とし穴』が流行ったことがあります。制作場所は近所の広い空き地に限定されていて、それぞれのグループに分かれ『落とし穴』の品評会が行われるのです。チームは3チームあり1チームが制作している間は他のチームは空き地…

216 「ムカデ(2)」

農業に従事している義理の兄の話です。「昨日、寝ていたらムカデに足をかまれたよ。ほら、ここ、穴が2つ開いているだろ…」そう言いながら私に見せる右のかかと部分には確かに赤い小さな穴が2つありました。兄の話によると寝室によくムカデが出没するらしく…

215 「鳩」

月に何回か思い出したようにダイエットを兼ねた長距離の犬の散歩に出かけます。その日も『ナナちゃん』と2人で40分かけて川原まで歩いたのですが、チョッと不思議なことがありました。出発してすぐに『鳩』が舞い降りてきて私の側を離れないのです。首の…

214 「声」

もう随分前の話ですが、ある島に渡る為にフェリーに乗ったときの事です。そのフェリーは主に島の人達が通勤や通学に利用しているらしく、広い船室の長椅子に腰掛ける乗客のほとんどが地元の人達で、学校帰りの高校生の姿もありました。島に渡る時間は15分…

213 「ムカデ」

数年前のことです。アトリエで午後のコーヒーを啜りながら描きかけの画を眺めているとアトリエのコンクリートの床を何かが移動しているのが目に入りました。そのアトリエは梅雨の時期になるとよくムカデが出没していたのでその動きからすぐにムカデだとわか…

212 「電話」

昔は電話と言えばダイヤル式の『黒電話』のことでした。最近の若い人にはピンと来ないと思いますが、電話をかけるときは数字の上のプレートに開いた穴に指を差し込んで決められた位置まで回していたのです。当時は電話機を携帯出来る時代が来るなどとは夢に…

211 「ゴリラ」

その動物園でこんなことがありました。その日は祭日か休日でかなりの人が園内にいたのですが、私がサル達に水をあげていると小学生くらいの子供がサルの檻の前を何か叫びながら駆け抜けていきました。別の場所にいる友達に何かを伝えようとして走っていたと…

210 「ポニータ」

この話は別に不思議な話ではありません。しいて言うなら自分の人生の中で動物園の『動物ショー』をやっていた時期があるということが不思議といえば不思議なのですが… その動物園は日本全国を移動しながらその土地で30日~60日の簡易動物園を開催すると…

209 「金の延べ棒」

もしかすると前に書いた話かもしれませんが、造形の仕事で熊本のテーマパークに一ヶ月ほど滞在したときの話です。偶然、昔一緒に仕事をしていた『首藤くん』と同じ部屋になり楽しい時を過ごしたのですが、お酒好きの首藤くんは仕事が終わると毎晩のようにお…

208 「芝刈り」

今では昔話の中でしかお目にかかることがなくなった『柴刈り』ですが、私が子供の頃は近所のお年寄りは普通に『柴刈り』をしていました。柴刈りというのは家庭で使う燃料にする為に山の中に落ちている枯れ木や枯れ枝を拾い集めることで、ビジュアル的には昔…

207 「どんぐりコロコロ」

先日、私と妻と妻の姉の3人で童謡の『どんぐりころころ』の歌詞について確認していたときの話です。本当は「どんぐりコロコロどんぶりこ」らしいのですが、私と妻は50年近く「どんぐりコロコロどんぐりこ」と思い込んでいました。妻の姉だけはチャンと「…

205 「自転車」

不思議な事と言うのは日常の至る所で起こっていて、私達はそれに気づかずただ見逃しているだけなのではなかろうかと思ったのは昨日の朝のことです。私の家から車で市街に出るまでに道路の両サイドには結構な自然が残っているのですが、車を走らせながらフト…

204 「潜水艦」

小学生の頃にラジコンが流行ったことがあります。当時は高価なものでしたからクラスでも1人とか2人位しか持っていませんでした。学校の帰りには必ずその友達の家によって見せてもらいます。触らせてはもらえないのです。その友達がラジコンで楽しそうに遊…

203 「虎」

造形の仕事を始めた当初は宣伝になればと思い、仕事で使う軽ワゴンの屋根にFRP(強化プラスティック)で造った虎を乗せて走り回っていました。自慢ではありませんがその虎がとても良い出来栄えだったものですからそれなりに話題にはなったのですが、あま…

202 [12万」

昔、アトリエに出入りしていた青年に流木で店舗の看板を作って欲しいと頼まれたことがあります。いつも彼が利用している食堂にプレゼントする看板らしく、結局ボランティアで作らされてしまいました。出来上がった品物を彼の車に積み込むときにまだ乾ききっ…

201 「正夢」

以前、「高額の宝くじが当たる人はすでに当たっている」と言う話を書きましたが、ある人がそれを読んで私にこんな話を聞かせてくれました。名前も頭文字も出せませんが『ニーマンのピク詰め』を読んでくれている人ならそれが誰かはすぐにわかると思います。 …

200 「蟲」

夜釣りにハマッテいた頃に良い型のスズキが釣れるポイントを見つけ、よく通っていたときの話です。そのポイントというのは一級河川が海と交わる少し手前の葦のような背の高い植物が鬱そうと茂る川原なのですが、川岸のそこだけにたまたま竿を振れるくらいの…

199 「消滅」

5歳くらいのときの話です。午後の4時くらいに居間の壁に持たれてテレビを見ていたのですが、番組が終わりテレビを消すと何やら表が騒がしいのです。何だろうと思い外に出てみると突然誰かに後頭部を思い切り引っ叩かれました。それは母親でした。母親は驚…

198 「傘の人(後)」

美術作家のTさんは随分前から存じ上げてはいたのですが、会場でご本人と作品の話しはすることはあってもプライベートな話をする機会はほとんどありませんでした。ところが最近ヒョンな事から個人的にかなり突っ込んだ部分のお話をさせていただくチャンスに…

197 「傘の人」

友達に誘われて生まれて初めてアダルティーな映画館に入ったときのことです。館内全体が固唾を呑んでスクリーンに集中している時に館内の後の方で「ボッ」という妙な音がしたので館内のほとんどの人がその音のした方を見ました。するとなぜか一番後ろのシー…

196 「後部座席」

30代の頃の話です。仕事で帰宅が夜の10時頃になり、途中コンビ二でチョッとした買い物をして、コンビニの駐車場を出てから2つ目の信号で止まったときにサイドブレーキを引きながら何の気なしに目をやった後部座席に何やら黒いかたまりを発見します。そ…

195 「数字の色」

車を運転中に前の車のナンバープレートの数字に『色』を感じることがあります。実際にはナンバープレートの数字だけではないのですが、同じ数字を長時間見続ける機会の多いナンバープレートに多く感じてしまうのでしょう。 たとえば2が黄色で9が紫と言った…

194 「変身」

尊敬して止まない造形作家のRさんがパラサイトであることは前に書きましたが、何とその方法を伝授してくれるそうです。Rさんが言うには人に乗り移る前の段階で昆虫に変身しなければならないそうで、まずはその変身方法から覚えなければならないそうです。…

192 「鯉のぼり」

ある特定の『物』や『場所』に恐怖を感じるという『~恐怖症』というのがあります。それは『高所』であったり『閉所』であったり『先端』であったり様々なのですが、中には信じられない物に恐怖を感じる人がいます。中学生の頃に『蝶々』がダメだという女子…