不思議な話(二ーマンのピク詰め)復刻版H

      ー実際に体験した不思議な出来事の記録ですー

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

162 「背中」

小学生の頃の話です。当時は今のようにテレビゲームなどありませんから遊びといえばビー玉やメンコが主流になります。それとは別に定期的にブームになる遊びがあり、その時々で遊びの種類は変わるのですが、ある時期に『山を探検する』というのが流行ったこ…

161 「矛盾」

昆虫の中に『ハムシ』というコガネムシを小さくしたような虫がいます。その『ハムシ』にトゲを持ったものが発見され、それは『トゲハムシ』と命名されます。『トゲハムシ』は通称『トゲトゲ』と呼ばれるのですが、その『トゲトゲ』の中にトゲを持たない新種…

160 「奇跡(後)」

すでに海水は車のマフラーまで来ていましたからエンジンがかかるか心配でしたが奇跡的にエンジンはかかりました。しかしいくらアクセルを踏んでも前に進まないのです。その時、後輪は両方とも浮いていたと思われます。それでもあきらめる訳にもいきませんか…

159 「奇跡」

釣りをしていて一番怖かったのは津波に遭遇したときです。その一級河川が海に流れ込む河口には海に突き出した幅4メートル程の道路のような防波堤があり、距離にしたら1キロメートル位でしょうか、足場も良く車で先端まで行くことができるうえに海面との距…

158 「釣れるか?」

釣りに凝っていた頃に経験した不思議というよりは珍しい体験です。その日は天気の良い休日で朝から港の側のテトラポットで釣りを楽しむのですが、テトラポットから釣りをするときは出来るだけ海面に近いテトラポットの下の方で竿を出すことになります。 道路…

157 「偶然」

度を超えた偶然というのは恐怖です。20代の頃、購入したばかりの車でドライブに出かけるのですが、熊本の阿蘇から大分に戻る途中で近道をしようと思い山道に入ります。当時はカーナビなどありませんし地図すら持っていなかったのですが若さからなのでしょ…

156 「お見舞」

チョッと不謹慎な話になりますが、随分前に母親と伯母さん(母親の姉)を連れて入院中の伯父さん(母親の兄)を見舞いに行ったときの話です。おじさんの入院生活は長期にわたっており、随分体力も落ちていると聞かされていました。病室に入ると酸素吸入器を…

155 「催眠術」

造形作家のRさんはとても個性的で独特の魅力を持った素敵な人なのですが、時々『フワ~』としているときがあります。そのことをRさんに聞いてみた所、とんでもない事実が明らかになったのです。 Rさんが言うには20歳の頃、テレビで視聴者に催眠術をかけ…

154 「新車」

福岡で仕事をしているときにはバブル景気と相まって金銭的には今では考えられないくらいの余裕がありました。毎年のように新車に乗りかえるという贅沢なこともしていたのですが、その中にガルウイングのスポーツカーに乗っていた時期があります。 と言っても…

153 「観音像(後)」

スピードは出ていないと言っても40キロ近くは出ていましたから、普通7~8メートル前方に突然飛び出した子供を避けられるわけなどないのです。ところが今思い出しても不思議でしょうがないのですが、どう考えても子供が道路に飛び出す前に急ブレーキを踏…

152 「観音像」

小さな造形の会社を立ち上げて細々と仕事をこなしていた頃の話です。会社といってもひとりで営業から造形、塗装、運搬、設置、集金をこなすのですから会社というよりはフットワークの良い職人と言った方が正解かもしれません。仕事を始めた頃はその手の仕事…

151 「神社のUFO」

その神社は小高い山の頂上にある結構立派な神社です。中学1年生の頃、地元の新聞の片隅にその神社の境内でUFOを見たという小さな記事を見つけるのですが、そのときに撮影したという写真まで載っていて、純朴な中学生を興奮させるには十分過ぎるものでし…

150 「タマムシ」

玉虫を最後に見たのは5年ほど前です。今まで生きてきた中で玉虫を見たのは精々10回くらいですので、私の場合、生まれて初めて玉虫を見た7歳のときから計算すると玉虫を見る確立は4~5年に一度くらいになります。 それにしても玉虫のあの美しさは尋常で…

149 「エメラルドグリーン」

子供の頃に流行った遊びに『パッチン』があります。メンコのことなのですが私の地域ではそう呼ばれていました。パッチンには丸い形のものと長方形のものと2種類あって大体は当時人気のアニメの主人公が描かれたものが主でした。どちらかというと長方形のパ…

148 「ただいま」

声が通るとか通らないとか言いますが、通る声の人は大きな声を出さなくてもチャンと相手に伝わります。私はあまり通る声ではなく、どちらかと言うと声がこもって聞き取りづらい方だと思います。玄関で『ただいま』と言っても、まず気がついてもらえません。…

147 「目から」

言い間違いはよくあることですが、それが連続するとチョッと怖いものがあります。実は先日、奥方との会話中にそれがありました。奥方の名誉の為に言っておきますが、普段はこんなではありません。いつもはチャンとした立派な奥方です。この時はたまたまそう…

146 「ハサミ」

東京時代のアルバイトの中で一番面白かったのが『窓拭き』です。仕事現場となるビルは東京中いたる所にあるわけですから、それは々いろんな面白い体験をさせていただきました。しかし窓拭き自体は非常に危険な仕事で、屋上に窓拭き用のゴンドラが設置されて…

145 「ポケット」

東京時代にはありとあらゆるアルバイトを経験させていただいたのですが、その中に『引越しセンター』というのがあります。その日の引越しのパターンによってそれぞれにシフトを組まれるのですが、その日は女子大生の引越しということで先輩と2人で現場に向…

143 「約束」

東京時代にバイト仲間のアパートに遊びに行ったときのことです。バイトの先輩の立場としてはプライベートでも出来るだけ新人とのコミュニケーションを図ることが大切だと考えていましたから、その日のバイトを終えて新宿辺りをブラブラした後、食事をして中…

142 「記憶」

記憶の中にそれが現実だったのか夢だったのかが良くわからないことがいくつかあります。たとえば20年位前に車で近所の書店に出かけた時のことです。交差点で信号待ちをしているときに横断歩道を『アンドレザジャイアント(旧姓モンスターロシモフ)』が横…

141 「ハイヒール」

人は理解できないものに遭遇すると不安になります。その不安を解消する為に経験や情報から状況を納得できる状態に持っていこうとするのですが、それでも解消できない場合は想像力を駆使することになります。この想像力が曲者で、辻褄を合わせる為に暴走した…

140 「写真」

それを不思議に感じるというのは、予測出来ない出来事や常識を逸脱した物事に遭遇したときに生じる意識の混乱なのでしょうが、おそらく自分がその状況を理解することが出来ないだけで本当はチャンとした意味とか法則があるのだと思っています。ですが残念な…

139 「水晶」

30代前半の頃にハワイで購入した水晶のペンダントトップに飽きて新しい水晶を探すのですが、そのころはまだパソコンなど持っていませんでしたのでひたすら歩いて探すことにます。結局、由布院の小さな宝石店で鍵のかかったショーウインドーの中に鎮座する…

138 「悪口」

東京時代に友人と2人で渋谷の町をブラブラしていた時のことです。私達の歩く前方50メートルくらいの所を背の高い北欧系の男性の外国人の方が歩いていました。今思えば何故その時そんなことを思い立ったのか不思議でならないのですが、声をかけてみたので…

137 「カニ」

10年位前のことです。ある時から夜の12時を過ぎると決まってキッチンのゴミ箱付近からをゴソゴソという音が聞こえるようになりました。最初はゴキブリかなと思ったのですが音の大きさからするともっと大きな生き物の感じです。しばらくは無視していたの…

136 「あくび」

『蟻』が歩き始める時は必ず左の真ん中の足かららしいのです。まだ私は確認していないのですが、あの熊谷守一画伯がそう言うのですからおそらくそうなのでしょう。 実は私にも自慢できる発見があるのですが当時は誰も信じてはくれませんでした。というか、そ…

135 「25㎝」

これは不思議な話ではなく非常に珍しい話です。何故ならそれに遭遇したのは後にも先にもその一度きりですし、これから先もおそらく出会えるとは思えないからです。 それは30代の頃、造形の仕事で熊本のテーマパークに30日ほど泊り込んで各地から集まった…

134 「ファンタグレープ」

勘違いといえばこんなこともありました。最近ではあまり見かけませんが、昔、ビンの『ファンタグレープ』というのがあって、福岡で造形の仕事をしているときの休憩時間によく飲んでいました。当時、自動販売機の中身は『缶』が主流になっていたのですが、た…

133 「整髪料」

朝、洗面台の棚に見慣れない容器を見つけたのですが、それは嫁が最近密かに購入した高級整髪料だということはすぐにわかりました。 自分専用で購入した物は絶対に私には使わせてくれないことはわかっていましたから毎朝内緒で気づかれない程度の量を使ってい…

132 「銭湯」

東京時代の7年間は銭湯を利用させていただいたのですが、元々お風呂とか温泉が嫌いな所にもってきて、大衆の前で裸になるということにかなり抵抗がありましたので最初の頃は銭湯に行くのが苦痛でしょうがありませんでした。冬場なら1,2週間お風呂に入ら…