不思議な話(二ーマンのピク詰め)復刻版H

      ー実際に体験した不思議な出来事の記録ですー

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

279 「ニオイ」

ある時期に頻繁に耳にする言葉がありました。私が行く先々で『焦げ臭い』という言葉をよく聞くのです。妹の家に行ったときには私が居間に入るなり「何か焦げ臭くない?」と言われるし、嫁さんも「どこかで木かなんか燃やしているのかなぁ」と言います。不思…

278 「ビスケット」

義理の兄の家にお邪魔したときの話です。たまたま義理の兄の娘さんが子供を連れて遊びに来たのですが、まだ3歳にならない男の子のG君は私とあまり顔を合わせる機会が少ないせいか、まだ私に慣れていません。 それでも最近は私とのコミュニケートを意識して…

277 「カモメ」

そんなS君と防波堤で釣りをしているときに彼が『カモメ』を釣ったことがあります。投げ釣りでカレイを狙っていたのですがS君の投げた仕掛けがいつまでたっても海面に落ちてこないのを不思議に思っていると何と空からカモメが落ちてきたのです。S君の投げ…

276 「石鯛」

従弟のS君の話です。昔はよく彼と釣りに行っていたのですが、どちらかと言うと私はスポーツ的な釣りで彼は生きていく為の手段としての釣りでした。そんなS君があるとき10センチにも満たない石鯛の赤ちゃんを釣り上げ、それを活かしたまま家に持って帰り…

275 「マグニチュード」

久々に造形作家Rさんの情報です。Kさんの報告によると、Rさんは痛風の治療のために定期的に通院しているようなのですが、ここ最近は経過も良く検査での数値も正常値に近付きつつあるとのことです。その必殺ボンバートークは何気なくKさんがRさんにどの…

274 「タバコ(後)」

彼は別の現場だったのですが、早めに現場が終わったのを良いことに、今までパチンコをしていて何とスッカラカンになったと言うのです。たまたま駅前で私の姿を見かけ、帰りの電車賃を借りようと追いかけてきたらしいのです。 あまりにもガッカリしたので私は…

273 「タバコ」

東京時代にバイトの後輩が新しいアパートに引っ越したというので週末に泊りがけで遊びに行ったときの話しです。都心から随分離れた、まだいたる所に自然の残る静かな素敵な所でした。夕食をすませ2人で表をブラブラしながら近くのタバコの自動販売機までタ…

272 「豊後水道」

中学生の頃の話です。休みの度に従弟のS君と一緒に佐賀関の海岸によく釣りに出かけていました。関サバ、関アジで有名なあの佐賀関です。夏場は海水浴場になる遠浅の海岸からカレイやキスを狙っての釣りがメインでしたので、さすがに関サバは釣れませんでし…

271 「綿」

私は生後6ヶ月間、音というものを知りませんでした。自分ではそのことを記憶してはいないのですが、これは親から聞いた話です。私が生まれてしばらくして、どうも音が聞こえていない事に気づくのですが、親はそんな私のことをそれは々ふびんに思ったそうで…

270 「傷」

幼なじみにK君という友達がいたのですが今はどこで何をしているのか知りません。そのK君が小学校4年生の頃から小学校を卒業する頃まで鼻の周りに直径5センチ位の円形の傷がありました。鼻を中心にほとんど真円の傷です。その傷の原因を知らない人にとっ…

269 「アパート2」

次に引っ越したのが高円寺北にあるアパートでした。異常に家賃の安い部屋でしかも4号室でした。何かあるなとは思っていたのですが案の定、絵に描いたようなそっち系の部屋ではありましたがそれほど生活に影響を及ぼすほどのこともなかったので1年間だけお…

268 「アパート」

東京時代に最初に借りたアパートは高円寺のオンボロアパートで最初のバイトは新宿の高層ビルの最上階にあるステーキレストランでした。夕方の5時30分から夜中の10時30分まで皿洗いをするのですが、美味しいマカナイを頂いた上に残り物のステーキなど…

267 「モーヤン」

子供の頃は親の言うことを聞かなかったりすると『モーヤンが来るぞ!』と親に脅かされていました。それは子供をおとなしくさせるための親の最終兵器のようなもので、細かな所まで上手く設定されたその恐ろしい人物の容姿は妙にリアルでいつも震え上がってい…

266 [シュール」

画家のOさんは高校の先輩になるのですが、どのくらい上なのかは知りません。そのO先輩がお酒の席で高校時代の話を私に聞かせてくれるのですが、何回聞いても意味がわからないのです。「俺が高校に通っていた時は教科書を忘れても『弁当』と『刀』は忘れた…

265 「ゴムボート」

10数年前のことです。釣り仲間のK君が2人乗りのゴムボートを購入したとの事で試乗を兼ねた釣りに同行させられます。防寒着を着用していたので冬か、もしくは秋もかなり深まった時期だったと思います。しかも夜釣りで、何故か完全に日が落ちてからの釣り…

264 「誤解」

最近の高校生のことはよく知りませんが、私の高校生時代は登下校の途中に他校の不良グループにチョッカイを出されるということは日常茶飯事でした。そんな話はほぼ毎日のように聞かされていたのですが、何故か自分には縁がありませんでした。何度かそのよう…

263 「ネコ」

雨が降る前になるとネコが仕切りと顔を洗うような仕草をすることがありますが、よく観察してみると実際に自分の手のひらを舐め、それで顔中を拭いているようです。顔だけではなく耳の後ろの方まで拭いているのですが、なぜか耳の後ろを掻くときは足で掻くの…

262 「どうでもいいこと」

自分にとって『どうでもいいこと』というのはどうでも良ければ良いほどフトしたタイミングで『ツボ』に入ってしまうことがあります。おそらくその映像をイメージしたときのシチュエーションが現実のことなのに何故か非現実的のような感じがしてしまう所に面…

261「インプット」

人というのは自分の日頃の生活をベースにして物事に対応しているので自分にとって当然と思っていることが第三者には通じないことが間々あります。たとえば道を尋ねたときに、銀行に縁の深い人は銀行の位置をベースに道を教えてくれます。それは人によってガ…

259 「ウィンドサーフィン」

10数年前のこと、ウィンドサーフィンが得意な画家のKさんに連れられてほとんど強制的に近くの海でサーフィンの練習をさせられるのですが、私にはそのセンスは皆無らしく1時間近くの練習にも係わらずボードの上に立つことすらできませんでした。全く成果…

258 「数珠」

勘違いはよくあることですが、私の場合、生活の中での普通の行動を間違えてしまうことなどは日常茶飯事です。冷やし中華の麺にフーフーと息を吹きかけていたり、お風呂場の掃除のときなどは必ずと言って良いほどカランとシャワーの切り替えを確認した挙句に…

257 「マピソ」

動物園時代の寝泊りはキャンピングトレーラーでした。園内には7,8台のキャンピングトレーラーがあり、それぞれに従業員の個性が出た空間が面白くて閉園後には必ず誰かのキャンピングトレーラーにお邪魔するのが日課になっていたのですが、ある時、最年長…

256 「特殊能力」

随分昔の話ですが、山奥のアトリエで制作していたときの話です。そのアトリエがある場所と言うのは、たまたま近所に用事があったのでチョッと寄ってみようかなどという生易しい場所ではありませんでした。初めて訪ねてくる人はどんなに説明してもまずストレ…

255 「謎」

妹の子供がまだ3歳にならない頃の話です。元気の良い男の子で、その日たまたま私が妹の家に寄ったときにも近所の子供たちとどこかで遊んでいるということで家にはいませんでした。妹との世間話にも飽きてしまったのでそろそろ引き上げようとしていた時に妹…

254 「UFO」

久しぶりに造形作家のRさんのミラクル発言のお話です。Rさんの工房からさほど遠くない所に画家のYさんのアトリエがあるのですが、RさんとYさんは昔からの知り合いでRさんはチョクチョク遊びには行っていたようです。そのYさんが最近アトリエの一部を…

253 「河童」

カッパで思い出しましたが、数年前に母親の体調が良くないというので掛かりつけの病院に連れて行ったときの話です。別にこれといった病気は見つからなかったのですが、とりあえず点滴を受けることになり専用の部屋で点滴を受けます。母親はそれぞれにカーテ…