不思議な話(二ーマンのピク詰め)復刻版H

      ー実際に体験した不思議な出来事の記録ですー

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

336 「ハイネック」

世間には至る所に『話のかけら』のようなものがあり、それだけでは別に何の意味も持たない他愛のない話なのですが、何かの拍子に別のパーツとピッタリ合わさった時に初めてその本当の意味を理解出来るということがあります。その女性からその話を聞いたのは…

335 「桜島のUFO」

2年前の1月頃に何故か『桜島』が気になり、毎日インターネットで桜島を6か所のライブカメラが24時間フォローしているサイトを深夜に必ず見るようにしていたのですが、かなりの確率で噴火の瞬間を確認できました。只で見せていただいているので映像の画…

334 「犬」

この話は内容の一部にペットに対して飼い主の適切ではない行為が出て来ますが、私的にはハッピーエンドであると判断しましたので書かせて頂くことにしました。私より2歳年下のX君とは古くからの知り合いで良く働く心の優しい男なのですが、10年ほど前に…

333 「うなぎ」

この話は誰も信じてくれませんが本当の話なのです。小学生の頃は『お使い』は勿論、『お風呂の掃除』も私に与えられた大切な任務でした。その日もいつものようにお風呂の栓を抜き、お湯が全部なくなるのを待って浴槽の掃除にとりかかる予定だったのですがそ…

332 「ピンポン玉」

会話の最中に何の脈絡もなく想定外の話をされると一瞬意味がわからない時があります。それでもいくら想定外と言っても普通2,3秒もあればその意味は理解出来るのですが、その時の会話の中に出てきた『これくらい』と言いながら親指と人差し指をくっつけた…

331  「自転車」

その一級河川での夜釣りにハマっていたのは20代の後半でした。土手の側に立派なサイクリングロードが完備されたその河川敷には夕方になるとワンちゃんを連れて散歩するご老人やジョギングをする若者で賑わうのですが、一見釣りには適さないように思えるそ…

330 「カレー」

福岡で仕事をしている時は単身赴任でしたから夕食は100%外食でした。その内に何軒かの顔馴染みのお店も出来てきて、中でも感じの良いおばちゃんが切り盛りする小さな食堂のカレーがとても美味しくて良く通うようになるのですが、ある日そのおばちゃんに…

328 「火鉢」

知り合いのTさんから聞いた話です。Tさんのご主人は自宅からさほどと遠くない所に別荘を持っています。別荘と言っても使わなくなった家具や電化製品を収納したプレハブの倉庫のようなものなのですが、従業員や気心の知れた人達が仕事を終えた後にお酒やツ…

327 「お茶」

もう随分前の事です。母親が親せきのお通夜に出席しなくてはならないと言うので私が車で30分程かかる葬儀社まで連れていくのですが、あまりお付き合いのない遠い親せきらしく儀礼的なあいさつ程度ですぐに退散すると言うので通夜の席に私も連れて行かれま…

326 「タマタマ」

『虫の知らせ』と言うほど大げさではなく『偶然』と言えるほどスマートでもないポジションに『タマタマ』という領域がありますが、その日、従弟のS君の家を訪ねたのはタマタマでした。午後から床屋に行ったついでにチョット足を延ばしてホームセンターで買…

325 「蟹」

意味がわからない事というのは、ただこちらの理解が及ばないだけなのかも知れませんが、どう考えても理解できない事と言うのは確かにあります。たとえば随分前にハワイのオアフ島のホテルで体験した意味のわからない事ですが、遊び疲れてホテルに戻ったのは…

324 「たらい」

子供の頃は面白そうな遊びを思いついても順序とか結果とかはほとんど考えずに行動に移していましたから大概は失敗するのですが、時々奇跡的に上手くいく事もありました。そんな時は飽きるまで繰り返すものですからその遊びに関してはそれなりに技術が上達し…

323 「カヌー」

30代の頃、師匠と崇めるアーティストのKさんが『カヌー』を教えてくれると言うので地元の一級河川の上流に2人で出かけた時のことです。目的地に着くまでの車の中でKさんのカヌーに関するウンチクを聞きかされるのですが、その内容からKさんのカヌーの…

322 「ガラガラ」

若い頃は暇さえあれば釣りに出かけていました。釣りをする人にはわかると思いますが、自分だけの秘密のポイントというのが必ずあるものです。その釣り場は自分にとって聖地のようなものですから釣れても釣れなくてもそれなりに納得出来てしまうのです。ある…

321「ササミ」

人は自分の興味のないものや生活に直接関係のないものにはあまり関心を持たないものですが、人によってはかなりいい加減な物の捕らえ方をしているという事に気づきました。たとえば義理の兄はつい最近まで牛(ホルスタイン)の模様は全部同じだと思っていた…

320 「ウシゼミ」

中学1年生の夏休みを目前にしたある週末に仲の良い友達数人で『蝉の種類』の話で盛り上がっていた時に誰が言い出すともなく蝉の中で一番大きいのは何ゼミかという話になります。私の中での大きなセミと言えば『ミンミンゼミ』か『クマゼミ』位しか知りませ…

319 「刀」

小学4年生の頃の話です。土曜日の午後、学校の帰りに両親が共働きの友達のK君の家に遊びに行った時にK君が「いいものを見せてやる」と言って押入れの奥から日本刀を引っ張り出してきます。今思えばかなり錆びも出ていて刃こぼれも目立ってはいたのですが…

318「水」

家では4匹のワンちゃんを庭で飼っているのですが、母親のムーンちゃんと娘のナナちゃんは同じスペースを共有していて、ハチ君とサンちゃんは喧嘩をするのでそれぞれ別の場所につながれています。ですから『水入れ』は全部で3個あるわけですが、その不思議…

317 「信号」

永い事人間をやっていると自分の体験や経験からデーターのようなものが出来あがり『身体にこういう兆候が現れるときにはこういう事が起こる』といったようなことが何となく予測できるようになります。たとえば私の場合は『左の乳首が痒くなるとお金が入る』…

316 「スズキ」

ルアーフィッシングのターゲットとして代表的な魚と言えば『スズキ』ですが、大型のものになると1メートルを超えるものがいるそうです。実際に私がよく利用する釣具店には108センチのスズキの魚拓がレジの壁に貼られています。ある人の情報によると宮崎…

315 「物質化」

インターネットで素敵な手作りの腕時計を販売しているサイトを見つけたのは2年前の事でした。1点1点がとても魅力的で、腕時計と言うよりは腕に装着するアート作品のようでした。どうしてもひとつ欲しかったのですが新作がアップされるとすぐに売れてしま…

314 「ゴムひも」

これを読んでいる方で食事中の方はいないと思いますが、これから食事をされる方、もしくは食事されて間もない方は絶対に読まないで下さい。小学2年生の運動会の時の出来事です。今はどうか知りませんが当時の運動会は年間行事の中でもトップクラスのイベン…

313 「除夜の鐘」

季節外れで申し訳ありませんが、正月早々に知人から聞いた話です。彼女は県北の山深い地域に住まいを構えているのですが、去年の大晦日からの雪で新年は20センチほどの積雪の中で迎えたそうです。いつもなら年が変わる午前0時の時報を待たずに床に就くご…

312 「砂山」

家には4匹のワンちゃんがいるのですが散歩はそれぞれ別コースです。コースは違うのですがその内の3匹は必ず近くの小さな公園の中を通ることになっています。その公園である日ちょっと不思議な事がありました。散歩は夜の9時から始まりリ最初のワンがその…

311 「ゴロゴロ」

家にはクーちゃんというニャンコがいるのですが、一緒に暮らしはじめて15年にもなるというのに未だに心を許しあえていません。私と目が合うと未だに逃げまわるし、無理やり近づこうとすると「フゥゥー!」と威嚇される事もあります。実は去年までフーちゃ…

310 「無意識」

ある時、無性にオブジェを作りたくなったのは殆ど衝動的で、とりあえずその辺の土で作り始めたそれはその内どんどん規模が大きくなり、結局土の量が足りなくなったので金網を張った木組みの下地の上に土を盛る事になります。最終的にはその上にコンクリート…

309 「月」

思えば小学生の低学年時代には数々の洗礼を受けているようです。授業で自分が目立つことが出来るのは体育の時間か図工の時間しかないアホな子供でしたが、特に図工の写生の時間は異常にテンションが上がっていました。教室の外に出られると言うだけで勉強嫌…

308 「虹」

ある物や事柄に対して『美しい』と感じるのは誰かに教わった事なのか、それとも元々自分に備わった感覚なのかを考えることがあります。不思議なことにそれは決まって虹に遭遇した時に思う事なのですが、おそらくそれは小学生の頃の体験に原因があると思われ…