不思議な話(二ーマンのピク詰め)復刻版H

      ー実際に体験した不思議な出来事の記録ですー

201 「正夢」

以前、「高額の宝くじが当たる人はすでに当たっている」と言う話を書きましたが、ある人がそれを読んで私にこんな話を聞かせてくれました。名前も頭文字も出せませんが『ニーマンのピク詰め』を読んでくれている人ならそれが誰かはすぐにわかると思います。


彼の初期の工房は古い女子寮の一階を改造して工房として使っていました。女子寮と言っても鉄筋コンクリート3階建ての立派な建物で、数十ある部屋のひとつは自宅としても使われていました。

彼はある時期からほとんど毎晩のように不思議な夢を見るようになったそうです。それは建物に近い土手を掘ると大量の小判が出てくる夢だったり、あるときは自分がその地域を高台から見下ろす大金持ちの庄屋だったり、建物の下には黄金が埋まっていることをなぜか確信している自分の夢だったと言います。
                                                      まさゆめ-s

そんなある日、それまで月々の家賃を支払いながら借りていた建物の所有者から、どうしてもまとまった現金が必要なので土地も込みで建物を買ってほしいと言われ、仕方なく借金をして1000万円程で購入します。

ところが1年もしないうちにその土地を売って欲しいと言う業者が現れ、何と1億円程で売れたそうです。そのお金で今の広大な土地を購入し立派な工房と事務所を建てる事となるのですが、彼が言うにはあの夢は今の自分の意識が当時の自分の意識に働きかけたものだったのではなかろうかと言います。

ちなみに、今の場所に工房が移ってからはその様な夢はいっさい見なくなったそうです。

コオロギのアトリエ