不思議な話(二ーマンのピク詰め)復刻版H

      ー実際に体験した不思議な出来事の記録ですー

311 「ゴロゴロ」

家にはクーちゃんというニャンコがいるのですが、一緒に暮らしはじめて15年にもなるというのに未だに心を許しあえていません。私と目が合うと未だに逃げまわるし、無理やり近づこうとすると「フゥゥー!」と威嚇される事もあります。

実は去年までフーちゃんというニャンコがいたのですが、この子は膝の上に乗ってきたり気が向くと夜中に私の布団の上で眠ったりする可愛いニャンコでした。ニャンコはリラックスすると『ゴロゴロゴロ』と喉を鳴らすのですが、フーちゃんも必ず私のおなかの上でしばらくゴロゴロしていました。

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私がある事に気がついたのはある冬の夜の事です。その日は少し胃に痛みを感じていたのでおなかの上のフーちゃんの重さが辛かったのですがフーちゃんがおなかの上に乗ってしばらくすると不思議な事に胃の痛みが減少したのです。それどころかフーちゃんが足元に移動する頃には胃の痛みは完全になくなっていました。

最初はニャンコの重さか体温が原因で胃痛が減少したのだと思っていたのですが、その後の実験からどうもあの『ゴロゴロ』に関係があるということがわかりました。

ゴロゴロは胃痛以外にも筋肉痛や精神的なダメージにも効果があるということがわかるのですが、これは勝手な思い込みですがニャンコのゴロゴロには自らの怪我や病気を治す治癒力があり、もしくは治癒力を高める効果があり、そのゴロゴロを間接的に感じた場合でもその効果を共有できるのではなかろうかと密かに思っているのです。

コオロギのアトリエ