不思議な話(二ーマンのピク詰め)復刻版H

      ー実際に体験した不思議な出来事の記録ですー

383 「ゆでたまご」

かれこれ30数年程前の事になります。当時は妻の母親と同居していて食事も3人一緒だったのですが、どこかに遠慮のようなものがあり、どうかするとご飯のお代わりを躊躇してしまうこともありました。

そんな日は夜中にお腹が空いてしまうので妻と母親が寝静まった後にキッチンに忍び込んで何とかするのですが、ある夜中にこれといったものを見つけられなかったので『ゆでタマゴ』を作ることを思いつきます。

普通に鍋でお湯を沸かす方法では時間がかかるし音も出るので電子レンジを使うことを思いつくのですが、どのくらいの時間で出来るものなのかがわかりませんから、とりあえず2個のタマゴをレンジの中に入れ700ワットで3分間のセットをします。

                 ゆでたまご-s

何しろ初めてのことで心配ですからレンジの中の照明を点けて至近距離でレンジの中の様子を確認していました。1分を過ぎた頃でしょうか突然「ドッカ~ン」という爆発音です。その衝撃は凄まじく、レンジのドアが少し開いたくらいです。何が起こったのかと放心している所に再び「バッカ~ン」です。

キッチンに駆け込んできた妻と母親は初めは私の身体の事を心配してくれましたが原因を理解すると呆れていました。電子レンジでゆでたまごを作る時にはあらかじめ卵の殻に空気を抜くための穴を開けておくべきだとその時初めて知りました。

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