不思議な話(二ーマンのピク詰め)復刻版H

      ー実際に体験した不思議な出来事の記録ですー

092 「シンクロニシティ」

 実は例の「白い彼岸花」が咲いていた川の土手で、8月の初めに「白いスズメ」を見たことがあります。羽の先に微かに元の色が残っていて完全に真っ白ではないのですが、他の雀たちの中でその白さは際立っていました。

散歩の途中でしたのでデジカメを携帯していなかったのが悔やまれます。その「白い彼岸花」を見つける3日前に、やはり夜の散歩のときにその草むらでナナちゃんが何かを見つけそれを咥えます。何かを咥えていると機嫌が良く、寄り道をせずに歩いてくれるのでそのまま咥えさせたままにしていました。

私はそれをタオルかティッシュとばかり思っていたのですが、帰りついた途端ナナちゃんが犬小屋の中にそれを持って入ったまま出てこないのを不審に思い、犬小屋を覗いてみると、それはタオルなどではなく「白い鳥」だったのです。

 


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大きさはニワトリよりひとまわり小さく、ウズラとかライチョウに近い感じもしましたがそのどちらでもありませんでした。その内その鳥の匂いに反応した他のワン達が騒ぎ出したこともあり、急いで車で元の場所に戻すのですが、どうしてもその鳥の種類が気になったのでカメラを持ってもう一度その鳥を確認しに行ったときにはすでに「白い鳥」の影も形もありませんでした。

後になって思えば「白」の偶然が続いたことに何かの意味をこじつける事も出来ますが、その時は気づかないものです。

どうも物事がある結果に至る過程には幾つかの何らかの共時性が存在していて、それを注意深く観察していればある程度の予測は可能なのかもしれません。

コオロギのアトリエ