022 「鳥」

   私はなぜか昔から神社が苦手なのですが、どういう訳か年に１、２回ある決まった神社に参拝する破目になってしまうのです。その神社は由緒正しき神社（正確には神宮なのですが）で敷地もたいそう広く参拝を終えるとその辺を散策し、それなりに魂の浄化を経験した後決まって大きな池のほとりを通って出口に向かうというのがお決まりのコースになっているのですが、その池に沿った道では必ずといって良いほど大きな鳥が私の後ろをついくるのです。

その鳥の大きさは１２０センチほどあり「鶴」や「白鳥」の様に長い首の鳥ではなくバランス的には「アヒル」とか「鴨」といった感じなのですが、不思議なことに誰に聞いてもその鳥のことを知らないのです。一緒に行った友人さえもそんな大きな鳥は見たことがないと言うのです。

考えてみれば１２０センチのアヒルなどいるはずもなく、普通ならそんなものが後にいる時点で異常だと思うはずなのに、つい最近までまったく気にしていなかったその事の方が不思議でなりません。おそらく今年もその神社に行くことになると思いますので、その際はその辺のことをちゃんと確認し、改めて報告したいと思います。


コオロギのアトリエ