104 「法則」
その人と一緒にいるとなぜか不思議な経験が出来るという人がいます。私もそういう人を何人か知っていますが、ある人などは一緒にいると風が止むという人がいて風が強い日でも気がつくと無風状態なのです。そしてその状態になると何故か「お金」を拾うのです。
道端であろうが砂浜であろうが、無風になると拾うのです。お金と言ってもいつも10円とか100円のコインと決まっているのですが、ある時などは人があまり足を踏み入れることのない見渡す限りの大草原の中で500円玉を拾ったことがあります。
『それまで吹いていた風がピタリと止んで』ではなく、気がついたら無風なのです。その状態になるとどちらからともなく「拾うのかなぁ…」「うん、拾うだろうね」みたいになって、ほどなくして本当に拾うのです。
もしかするとその状態になると意識して探してしまうから拾ってしまうのかとも思いましたが、それにしても探してお金が見つかる程お金が落ちているとはと思えません。逆にお金が落ちているから何かの合図として風が止むのかとも考えましたが、10円や50円の為にわざわざ風が止んでくれるのもチョッとおかしな話です。
実はある時、あることに気がついたのです。風が止んでもお金を拾わなかったことが何度かあるのですがそういう日には必ず『蛇』を見ているのです。
意味はわかりませんが、その人といるとそんな法則があるということだけはわかりました。
コオロギのアトリエ